銀座の取り組み

第6回 ありがとう物語 真心をありがとう

2019.01.09

カテゴリ:ありがとう物語

(株)銀座 土屋 亜里紗

 

高校を卒業したばかりで、まだまだ幼かった私が㈱銀座に入社したのは19歳の時でした。あれから12年が経ち、私は今、31歳。 結婚し、一児の母となり、慌ただしくもやりがいを感じ仕事をしています。この会社に入って良かった、とても幸せ…と心から思う毎日です。

 

先日、ご年配の男性お二人がご来店されました。店内を少し見渡された後、『くす玉は置いていませんか?』と声を掛けてこられました。 お話を伺うと…数日後の週末に、町内のオープン記念イベントでくす玉を使用したいがどこにもなくて困っている、とのことでした。くす玉かぁ…お急ぎのご様子だし、取引先メーカーにあったとしても間に合わなそうだし…と思い、ご用意が困難であることをお伝えしようとしたその時…そうだ!もしかするとH商会さんならあるかも知れない!と思い付きました。そこは当社から車で10分程の贈答品を取り扱う会社様です。 すぐにお客様に『よろしければ、他社さんに電話をして確認しましょうか?』と伺いました。 するとお二人は『えっ』と少し驚かれた後、『いいのですか?お願いできますか?』とおっしゃいました。

早速、H商会さんに電話を掛け、傍にいたスタッフも電話番号を調べたり、お待たせしている間にお話しをしたり、色々と手伝ってくれました。 残念ながら、H商会さんには取扱いがありませんでした。しかし諦めずに何社かに問い合わせをしたところ…ドンキホーテさんでパーティーグッズとして在庫があることが分かりました。 価格や場所などの情報をお客様にお伝えすると、早速見に行かれるとの事でした。

そして…『本当にありがとうございます。どこに行っても“ありません”と言われるだけで、ここまでしてもらったのは初めてです。いやぁ、感動しました。真心をありがとうございました。』とニッコリ笑顔でおっしゃいました。

スタッフ一同『また何かお力になれる事があればいつでもお待ちしております。お気をつけていってらっしゃいませ!』と、お見送りしました。銀座では事足りませんでしたが、『ありがとう』と笑顔で帰られたお客様のお言葉に、とても嬉しく温かな気持ちになりました。

 

これは私がとっさに思い付いてできた行動ではありません。入社してから先輩スタッフが何度もされていたのを私は見てきました。

“作業服屋”という看板は “何でもありそう”というイメージみたいでね…だから色々なお客様がおいでになります。もしうちのお店に無いのなら、他のお店をご案内してもいいから、せっかく足を運んでくださった目の前のお客様をどうしたら助けて差しあげられるかを、いつも心がけて行動しましょうね!と入社以来教わってきました。

これは銀座の経営理念【人のよろこび我がよろこび】に通じる事であり、当社のスタッフは常に「人のお役に立てる事、喜んで頂ける事」をとことん考えています。こんな素敵な想いがある会社に勤めていることを、私は本当に誇りに思います。

家事に育児に忙しい毎日ですが、この素晴らしい想いを自分も引継ぎ、私に出会ったすべての人が笑顔になってくださるよう、これからも、心を込めて一生懸命仕事をしていきます!

お店を探す

PAGETOP▲