銀座の取り組み

新潟日報に掲載されました!「ウーマン@ビジネス」 渡邉晴美

2017.10.23

カテゴリ:メディア掲載

ウーマン@ビジネス

銀座・店舗営業部長 渡辺 晴美さん

わたなべ・はるみ

新潟市東区出身。東洋大卒。1989年、大光銀行入行。同行退職後、都内の作業服店での勤務を経て、2000年から「銀座」で働き始める。02年、正社員として採用。本店、黒崎店店長を経て09年から現職。趣味は書道、フラメンコ。

 露天商から始まった作業服専門店の銀座(新潟市東区)は、建築や土木、農業の現場で働く人に親しまれ、ことし創業50年を迎えた。近年は県内外にも出店を進める。年々増える社員の教育を担うとともに、商品を分かりやすく伝えるチラシを作っているのが、店舗営業部長の渡辺晴美さん(49)だ。

 銀座を創業した両親が、自宅と一緒になった店舗で休みなく働く姿を見て育った。「私にはまねできない」と大光銀行に入行。だが窓口業務をしてみて気づいた。「私、接客すきだな」大光銀行を退職して1992年、都内の作業服店に入社し、接客と営業に当たった。ほぼ100パーセントが男性客で、店に並ぶのは、くぎを踏み抜いてけがをしないように芯を入れた「安全靴」など使ったことのない商品ばかり。展示会に足を運んでは担当者に商品の特長を聞き、プロの客に対応できる知識を蓄えた。

 新潟市に戻った94年に結婚。母薄田希満子(71)から社長を継いだ弟薄田誠(47)の下で、少しずつポップやチラシ書きを始めた。次第に「商品を一番知っていて表現できる」と、仕入れ担当社員や自身が作業服姿で登場するチラシも作成。撮影も引き受け、滑らない靴を取り上げた時には屋根に上って写すなど、商品の良さを伝える努力を惜しまない。

 2006年には1店だけだった店舗はこの10年で11店に増えた。従業員も3倍の60人に増加。どの店でも高い水準で接客してもらいたいと、朝礼や年2回のセミナーで講師を務め、客との向き合い方を指導する。指導の様子を聞いた企業から講師を頼まれ、出張講座を開くことも。店舗網拡大を見据え、8月に接客マニュアルを作成した。

 土木業界にも女性が進出している今、女性向け売り場を拡大し、チラシでも女性用品を特集する。「使い勝手やデザインなど同性だから相談に乗れることがあるはず」。男性向けと思われがちな店に、女性が入りやすくするためにはどうしたらいいか-。そのためのPRや社員教育を常に考え、実践を続けている。

 

2016.9.24掲載

 

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